こんにちは!ももおです。
なんとかブログ再開後、3日連続更新することができました。
さてさて、中学校非常勤体験記の最終回ですよ!
前回までのお話はこちら↓
体験記1 体験記2 体験記3 体験記4
たくさんのヤンキーたちに囲まれながら、毎日ごくせんのような日々を送ってきましたが、いよいよ卒業式を迎えました。
ごくせんだとヤンキーたちがヤンクミとか仲間に感謝してめっちゃ感動する流れなので、少し期待していました。
が!その期待は、朝の8時に打ち砕かれました。
なぜか?
そう、あいつらいねーから。笑
来てないやんけ!どーゆうこと?卒業式でないの?
いや、待て!よく見たらいる!!
普通に集団の中に混ざってたから気付かなかっただけだ!!
みんなで固まってないから気付かなかっただけだ!!
よく見たら茶髪とか金髪が混ざっている!!
これはまさか、ドラマやアニメのお決まりパターンなのか?
「ももお、迷惑かけたな。」
とか言われちゃうのか!?
なんてことを考えながら卒業式を見ていました。
そして、これまた驚いたことに何事もなく卒業式は幕を閉じました。
式が終わったあとは、恒例の卒業生への花道が作られました。
「ヤンキーたち、やってること最低だけどルックスいいからボタンとかくださってお願いされるんかな!?」
とワクワクしながら待っていました。
でも、花道の終盤になってもヤンキーたちが現れない。
あれ、帰った?さすがにそりゃないよな。笑
でももう花道終わっちゃうなー…
と、その時!!
ヤンキーたち全員登場!!
その格好に目を疑います。
と、言いたいところですが、なんだか想定通りであまり驚きません。
その格好とは…
そう!定番の『特攻服!!』
やっぱりかぁ~い
ん!?いやいやいやいや、
なぜだなぜだなぜだ、
一つだけ気になるのことが・・・
あれ、番長だけいつもの短ランのままだ・・・!!
用意できなかったのか?ちょっとかわいそうだな…。
とか思っていると、全然知らないお姉さん登場して何やら番長に袋を渡しました。
すると、番長はみんなの前でその袋の中の物を取り出しました。
出てきたのは、
『刺繍入り短ラン』
なにー!!期待を裏切らねぇやつだぜ。
しかも、届けてくれた人は、母だったっぽい。笑
それを羽織るとヤンキー軍団の真ん中に位置取り、花道の中を闊歩する。
う、なんだか…格好いいやん…。
とか感覚が狂ってくる。
少しすると番長はその短ランを脱いだ。
あれ、もう脱いじゃうのか?
と思ったら、その短ランを2年のヤンキーに渡した。
なんとこれ、「来年のこの学校の番長はお前だ。」ってことらしいです。
恒例行事なんだそうです。
だから番長は卒業式の日に特攻服ではなく、その学校伝統の『番長短ラン』を着るんです。
う、またしてもちょっと格好いいと思ってしまった…。
こんな感じでヤンキーたちの様子を眺めていると、
なにやら首元に温かい感触があり、ゾクゾクッとしました。
なんだ!?と思い横を見ると、
「いつまでこんなことするんだろうね~!今時流行らないよね~特攻服とか。」
「ってか今まで大変だったねももおくん(ハート)ありがとね(ハート)」
と、私の首元に顔をすり寄せてくる『女子中学生』
今まで話に登場していなかったが、ヤンキーグループに唯一所属していた女子生徒なのです。
彼女はもう中学生とは思えないほどの茶髪と化粧とミニスカ制服なのです。
「ふふふ、ドキドキした?ももおくん?(ハート)」
こやつはとんでもない小悪魔に成長するのだろう…。
犯罪とかに巻き込まれないでくれよー…。
と、こんな感じでヤンキーたちと過ごした日々は終わりを迎えたのである。
彼らが今どこでどのような仕事をしているのかとても気になる。
もう余裕で大学も卒業する歳になっているしな。
どこかで再会してあの時の話でもしたいな。
それが教師の醍醐味でもあると思うんだ。
まあ私は、今遠い地に住んでいるのでそれは叶わないんだけどもね。
でも彼らだけが悪いと思われがちだけど、彼らの中には中学生で一人暮らしを強いられている子もいたんだ。
ひとり身の母親に彼氏ができて同棲を始めた。そのときに腫物にされてしまったんだね。
非行に走ってしまう子には、それなりの理由がある場合が多い。
周りにたくさん迷惑をかけているけれど、一番苦しんでいるのは彼ら本人なのかもしれない。
なんてきれいごとかも知れないけど、そういう考えも持ち合わせていないと教員ってやっていけないと思うんだよね。
転職したやつが偉そうにすみません。
中学校の先生方、ファイトです!!
それでは、またねー!